債務整理と遺産相続の問題
財産を所有していた人が死亡すると、その人の残された財産は、財産を受け継ぐ人に移動することになります。これが「相続」です。財産を引き継ぐ人は、相続人といいます。この相続人は、法律で決まっています。民法で定められた相続人を法定相続人といいます。
相続人として財産を受け継ぐ
配偶者は常に相続人として財産を受け継ぐことが出来ます。しかし、最近多い、事実婚などは、戸籍上の夫婦ではないので、相続が認められない場合もあります。内縁の妻や夫であっても、婚姻届を出していない夫婦は正式な夫婦として認められていないのです。
相続が移転する
相続人が受け継ぐ財産は金銭だけでなく、家・土地等、権利等、色々なものが含まれます。また、プラスの財産だけでなく、マイナスの財産も含まれます。財産を所有していた人が亡くなると、その瞬間に相続が移転するのです。
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相続の放棄
遺産相続によって、権利も義務もすべての財産が移動するわけですが、相続の放棄をすることも出来ます。例えば、多額の借金を残して父親が亡くなったとします。遺産相続をする子どもがその借金を必ず肩代わりしなければならないということはありません。相続をする人は、その財産を相続するか、放棄するかを選択することが出来るのです。
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プラスの財産とマイナスの債務
借金だけを放棄して、財産だけを相続することは出来ません。ですから、プラスの財産に比べてマイナスの財産が多いようならば、相続放棄することが賢明だと考えられます。プラスの財産とマイナスの債務のどちらが多いのか判断がつかない場合には、相続放棄を取るか、相続するか判断に迷うところでしょう。このような場合には、「限定承認」という方法もあります。
自分の財産
限定承認では、相続財産の範囲内で債務整理を行なうことが出来る方法です。借金の額が多額であっても、自分の財産から支払う必要はありません。借金を支払って損をすることがないのです。ただし、この相続方法を行うためには、相続人全員の意見が一致しなければなりません。一人でも反対者がいれば、行うことが出来ません。